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【徹底解説】研究部門2 製薬企業在籍者が教える薬理部門

受容体
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製薬企業の研究部門の中で薬理部門について紹介します。

目次

薬の候補である化合物の薬効確認

薬理部門では化合物の薬効(薬としての作用)を確認するため、

in vitro では

タンパク質の発現を確認するウエスタンブロット(WB)や、抗体を用いるELISA法での抗原確認、PCRを用いた遺伝子発現の確認などで実験をします。

ラットなどの動物を用いる in vivoでは

動物内での変化、すなわち腫瘍を移植した場合は腫瘍の大きさの変化などで薬効を確認します。

最も大学の研究に近い?!

薬効確認の項で記述した通り、WB、ELISA、PCRなど大学で生物系の研究を行う場合と同様の実験を行います。

そのため、大学で学んだ実験技術をそのまま使用できる機会が多いといえます。

大学の研究との相性もよく、大学との共同研究、大学への出向も多い部署です。

目標となる標的(ターゲット)を定める

医薬品の作用として目標を定めるのが薬理部門の主な仕事の一つです。

目標として代表的なものは受容体です。

受容体が目標の場合、受容体の作用を促進する作動薬や、受容体の作用を阻害する拮抗薬を目指します。

そのような作用をもつ化合物を探すことがスクリーニングです。

低分子化合物のスクリーニング

スクリーニングの手法として、医薬品の作用として有望な目標(受容体など)を定め、HTS(ハイスループットスクリーニング、高速スクリーニング)にて化合物ライブラリーから有効な化合物候補を見つけます。

その化合物を合成部門と一緒に、一部を変更してさらに活性の高い化合物を得るようにします。

高分子(抗体)を医薬品にする場合

ガンの分野ではが抗体を医薬品として用いています。

ノーベル賞を受賞された本庶氏が有名です。

この抗体を用いた医薬品の場合、動物、細胞を用いて製造するため、薬理部門が外部委託で全権を持つこともあります。

まとめ

製薬企業の研究部門の中で薬理部門について紹介しました。

薬理部門は研究部門の花形(人もお金も多い)の一つです。

医薬品となる化合物を探す研究をするためです。

やりがいがありますが、プレッシャーも大きいため、心の強さも必要になります。

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  • 最も大学の研究に近い?!
  • 目標となる標的(ターゲット)を定める
  • 低分子化合物のスクリーニング
  • 高分子(抗体)を医薬品にする場合
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